神戸大学、本気…なのかなぁ

下部潜水発電部では上部―下部の落差H=1000mの場合で一テラワット【1T(テラ:10の12乗)W】すなわち、上部、下部でそれぞれ、原子炉200基、1000基分の発電量を得ることができます。海底ケーブル等により陸上に送電できる仕組みになります。
下部潜水発電部はそれより上にある海水の位置エネルギーを利用します。この点が世界で初めての極めて革新的なアイデアです。すなわち、海洋に巨大な水力発電ダムを構築することになります。この視点で見ると、海洋は巨大なダム湖で水量は膨大にあるということになり、下部潜水部は発電所を丸ごと耐圧容器に入れたものと考えることもできます。

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ベルヌーイの定理を用いて、「下部」の高さを基準、「上部=海面」との落差をh(m)、初期状態で水が全く動いていないとすると…

  • 「下部」:速度水頭=0、位置水頭=0、圧力水頭=p/ρg=ρgh/ρg=h、よって全水頭はh
  • 「上部」:速度水頭=0、位置水頭=h、圧力水頭=0、よって全水頭はh
  • よって上と下で全くエネルギーが等しいため、(外からポンプなどで力をかけない限り)水は移動しないしエネルギーを取り出すことも出来ない

だなんて高校レベルの力学を持ち出すまでもなく、つまりはコレって「風呂桶に貯めた水の中にパイプを沈めたら、上から下に水が流れます*1」だなんてトンデモ理論を元に構築されてるんだけど…割とマジで一体何を意味しているんだろう。と言うかこれはもしかしてアレですか。「日本沿岸の海底には異次元につながる(=いくらでも水を飲み込むことが出来る)ゲートが存在しているんだよ!」「な、なんだってー!」的な以下略。

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*1:パイプの下が水圧のかかっていない水面より低い位置にある空間、例えば「風呂桶の外」に有れば話は別だけど…