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話の本題そのものはともかく、
「大陸の人は狩猟型、日本人は農耕型」という見方は有益だと思っています
だなんて「狩猟は野蛮/農耕は文明的」めいた偏見に満ちた古臭い理論を、まさかこの令和の世の中で見ることになるとはこのリハクの目をもってしても云々。いやそのなんてか、
歴史的な観点
- 日本人が農耕=稲作を始めたのは縄文時代の終わりごろ=2300年くらい前
- それに対して小麦の栽培が始まったのは…
- イラン:1万年くらい前
- ドイツ~南ロシア:7000年くらい前
- ヨーロッパ全域~北アフリカ:5000年くらい前
- インド~中国:4000年くらい前
- 日本:1500年くらい前
つまり日本は「中東・ヨーロッパに比べて狩猟・採取から農耕への切り替えが数千年遅かった国」でしかない。
穀物自給率の観点
農林水産省のデータ(http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/attach/pdf/013-1.pdf)によると、日本の穀物自給率は103~107%くらいでアメリカと同じくらい。それに対してイタリア、フランス、カナダ辺りの農業大国は120~150%と極端に大きい。
狩猟の観点
狩猟の定義を「野生動物を捕まえて食料とすること」とするのなら、国民一人当たりの天然魚の消費量の多い日本、ノルウェー、あと最近の中国辺りの国民が「狩猟民族」と呼ばれるにふさわしく、逆に少ない欧米諸国民は「狩猟民族」とは言い難い。
とかそんな感じだと思うのですが、とかなんとか。